ご挨拶

新潟県医師会
理事/在宅医療推進センター長

小柳 亮

新潟県医師会在宅医療推進センターおよび郡市医師会在宅医療推進センターのネットワークは、医療法第30条における医療計画に基づく在宅医療の充実を目標とし、新潟県および各市町村行政と医師会が主体となり在宅医療を推進していくための拠点として組織化されました。

我が国の人口動態を見ると、いわゆる団塊の世代が2022年から後期高齢者(75歳以上)となり、その後も2040年頃まで65歳上の人口増加が続きます。
この後期高齢者の急増に加え、2025年以降は生産年齢人口が急激に減少すると予測されています。新潟も含め今後多くの地域で在宅医療が必要な患者数が増加していくと考えられております。

そのような未来の課題に対し、各地域の実情に応じた形で在宅医療の提供と対策をするために構築されたのが、新潟県の在宅医療推進センターのネットワークです。
新潟県は県土が広く、それぞれの地域特性に応じた推進手段が必要となるため、まず新潟県医師会に基幹センターを置き、そして新潟県下16郡市医師会に地域センターを設置しております。

初代センター長の吉沢浩志先生、2代目センター長の塚田芳久先生のご指導の下、県医師会内には専門職種の専従スタッフとして服部美加(看護師・厚生労働省老健局在宅医療・介護連携推進支援事業アドバイザー)を配置し、県行政との連携強化や医療・介護連携支援や地域包括ケアシステムの構築支援を推進しております。

在宅医療推進センター事業として

医療介護複合ニーズへの対応として

1.在宅医療提供体制のコーディネート

2.郡市医師会における在宅医療推進センター運営会議の開催・開催支援

3.講演会等による在宅医療の普及啓発

そして、何よりも

4.医療介護連携や在宅医療を主導する多職種間連携の機会設定とその人材育成

上記4つを重点的におこなってまいります。

今後のセンター事業に対し、ご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。