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守門岳を望む北五百川の棚田

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 「日本の棚田100選」に選ばれている北五百川(きたいもがわ)の棚田は、三条市の下田郷(しただごう)、粟ヶ岳の裾野にあり、温泉施設「いい湯らてい」からほど近い。5月初旬のさわやかな早朝、一人のんびりとドライブして訪れてみた。
 棚田をめぐる散策路を登ってゆく途中、水田の中に大きな石を見つけた。むかし、この斜面を開墾したときに、重くて動かせずに残された巨石だろうか。日本庭園の池でもあるまいが、なんとも不思議な風情がある。どこからきた石なのだろう。地質図を調べてみると、棚田のひろがる斜面は泥岩相だが、周囲の山は重倉山火山岩部層で流紋岩溶岩・貫入岩とのこと。石は流紋岩のようなので、大昔に周囲の山から土石流か何かで供給された岩なのだろう。
 遠く残雪の山は守門岳である。北に開いたU字型の浸食カルデラの内壁がはっきりと見え、守門岳が火山であることがつぶさに見て取れるアングルである。

(三条市医師会理事 藤崎俊之)