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天津神社は糸魚川市一の宮にあり、正面に位置する拝殿とその後に天津神社と奴奈川(ぬながわ)神社の本殿が並びたっています。前者は天から降臨した天照大御神の孫にあたる天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)、また後者は古くからこの地方に住んでいた奴奈川姫尊を主祭神としています。私が子供の頃はまとめて一の宮の神社と呼んで友達とよく遊んだ記憶があります。奴奈川姫がとても美しかったため、出雲の国から大国主尊が求愛にやってきて、その子が諏訪市にある諏訪大社の御祭神になったことは知っていましたが、奴奈川姫のその後の悲劇は全く知らず、天津神社に至っては御祭神の名前さえ最近まで知りませんでした。さらに、天照大御神に繋がる由緒ただしいルーツを持つことも。
この日、雲一つない五月晴れの午後。見慣れたアングルながらも、鳥のさえずり、木々のさざめきだけの静寂な境内に凛としてたたずむ拝殿の姿に心が洗われるようでした。
(糸魚川市医師会 監事 谷 昌尚)