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長岡の米百俵まつり

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 長岡市には毎年「米百俵まつり」というイベントがあります。その中で越後長岡時代行列には長岡の先人21人が当時の扮装で紹介されます。河合継之助、山本五十六などと並び、昨年10月7日開催の22回目では、明治期に多くの医師を育て上げ、日本医大創設に携わった長谷川泰先生に扮し医師会副会長の高橋暁先生に参加いただきました。
 「米百俵」は山本有三の戯曲や小泉純一郎首相(当時)が所信演説に引用したことで全国的に知れ渡りました。戊辰戦争によって壊滅的な打撃を受けた長岡藩の窮状に対して三根山藩から百俵の米が送られ、分配されることを望む藩士らに向けて小林虎三郎は「国が興るのも、街が栄えるのも、ことごとく人にある。食えないからこそ、学校を建て、人物を養成するのだ」と教育第一主義を唱えたのです。
 済世救民を説き、医師のあるべき姿を説いた長谷川泰先生について、ますます顕彰していかなくてはと考えております。日本医大には県の地域枠を引き受けていただきました。長谷川泰先生の出身地ということでご配慮いただいたのではと思っています。

(長岡市医師会 会長 草間 昭夫)