本間照(県医師会理事)
“妙なことを聞くがな、一家の主を旦那というのはどういうとっから来たか、ご存じかい”
落語家・桂米朝「百年目」の一節。使用人に対してとても厳しい大番頭を、旦那が諭す場面である。南天竺には「赤栴檀(しゃくせんだん)」という立派な木があり、その根元には「南縁草(なんえんそう)」という草が生えているという。この南縁草を邪魔者と思って抜いてしまうと赤栴檀は枯れてしまう。南縁草は枯れては土を肥やし、その養分で赤栴檀は育つ。一方、赤栴檀が落とす露は南縁草を潤す。互いが互いを支え、互いが互いを生かしているのである。
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